KEGG ライセンス FAQ

(1) 新しい End User License Agreement (EULA) について

(1-1) 新旧ライセンスの違いは何ですか
新ライセンスでは KEGG Web service への access が正式にライセンス化され、従来と同じ FTPのみ (type 1) か FTP+Web (type 2) が選べるようになっています。旧ライセンスとの主な違いは以下の表の通りです。
契約単位 利用場所 Legal entity (各法人)
すなわち同一法人なら複数の場所でも可 (注)
アクセス方法 FTPの利用 FTPの利用またはFTP+Webの利用
サードパーティソフト
ウェアの利用
正規のKEGGライセンスを取得したもの以外は
禁止
規定なし
アウトソーシング 規定がないのでKEGGデータの内部利用に違反 インストレーションなどのテクニカルな補助作業はPathway社が文書で承認すれば可能
KEGGウェブサービス
の利用
不可 Pathway社が運用するミラーサイト経由で可能 (type 2 の場合)
KEGG APIサービス
の利用
不可 ミラーサイトでREST APIインターフェースを利用可能 (type 2 の場合)
(注) これまでも日本企業に対しては国内は1つの場所という扱いを行っていた
(1-2) これまでのライセンスでKEGGウェブサービスの利用はできなかったのですか
はい、その通りです。
KEGG ウェブサイト www.kegg.jp とゲノムネットのミラーサイト www.genome.jp は京都大学化学研究所が運用しており、Pathway社にはその利用許諾を与える権限はありません。そして、これらのサイトは KEGG の開発者である金久研究室によりコマーシャル利用はしないようにとのお願いがなされています。しかしながら、お願いはするが強制はしないという金久研究室の基本方針により、実際には誰でも自由に利用できるようになっています。今回 Pathway社で独自にミラーサイトの運用を始め、ライセンスに含めることが可能になりました。
(1-3) ウェブ利用で取得できるデータが増えるのですか
そうではありません。
EULA は KEGG 著作物の利用許諾で、利用許諾されるデータは Pathway社が運用する FTP サイトで提供しています。KEGG ウェブサービスには利用許諾できない第3者のデータ (例えば JAPIC の医薬品添付文書データ) も多数含まれていますので、ウェブサービスで KEGG データの利用許諾を与えるという考え方はこれまでも今後も行っていません。ウェブ利用とはあくまでも閲覧を目的としたものです。
(1-4) ではウェブ利用オプションのメリットは何ですか
ウェブ利用のオプションには少なくとも2つのメリットがあります。1つはミラーサイトから入っていただくことで、コマーシャルユーザに KEGGウェブサービス利用の認証を与えることです。ミラーサイトはゲノムネットのサイトと同一ですので、KEGG MEDICUS などメインサイトにしかないサービスも一体化された形で KEGG 及び関連データの閲覧をしていただけます。もう1つは KEGG Mapper などの解析ツール群をミラーサイトでご利用いただけることです。京大サイト (メインサイト及びゲノムネットサイト) ではもちろんコマーシャル利用は禁止行為となっています。

(2) 新しい Service Provider License Agreement (SPLA) について

(2-1) 新しいライセンスは何が新しいのですか
従来のライセンスはFTPデータをダウンロードして利用することだけに許諾が与えられていました。今回 Pathway社が独自に KEGGのウェブサービス(ミラーサイト)を提供することになり、KEGG Mapper などを組み込んでサービスしていただくことが可能になりました。

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